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スクリーンを横から見てみる

映画と、映画以外の全て、の2つについて。twitterは@cathexis_impish

観客の無意識に働きかける演出

 前回、映画『はじまりのうた』で、それとなく主人公が誰かを意識させる演出について書きました。

 映画は無意識とか潜在意識とか、そういうものに働きかけ感情を操る技術はたくさんあって、そういうのを見つけるのが映画を観る時の楽しみのひとつになっていたりします。

 

 一番有名なのはモンタージュによるクレショフ効果。

 無表情の男性のショットの前に、スープのショットを繋いだものと、女性が横たわっているショットを繋いだものを作って観客に見せる。前者は男は腹が減ってるんだなと思い、後者は男が女性に欲望を感じていると思ってる、同じ男のショットでも映像の組み合わせで解釈が異なる、というアレです。

 ドラマ性の高い作品で、上手だなと思う監督は「コイツいま何考えてるんだろう」というショットでその人物を無表情にしていることが多いですね。

 反対に、苦虫を噛み潰したような顔で苦しさを過剰に強調したり、ウオーとか叫んでるのは……。

 最近の映画は動作のつながりを重視するアクションつながりが作品内の多数を占めていてモンタージュつなぎは少数ですが、ここぞという箇所ではモンタージュつなぎが効果的を発揮していますね。

 

 

 他に無意識への演出としては、左右の方向でいろいろな感情を表現しているという効果。

baphoo.hatenablog.com

 

 いまさら私のようなものが取り上げるまでもなく有名ですが、ご存じない方はぜひ一度お読み下さい。大変面白く、とても参考になります。

 

 この左右の方向の表現、『スターウォーズ/フォースの覚醒』でも使われていました。さすがディズニー。

 進行方向のことを踏まえて『フォースの覚醒』を観ると、レイのフラッシュバックの直前の(進行方向においての)上手さ、話の流れも音楽の盛り上げ方もレイのほうが優勢なのになぜ逆向きに進んでいるのかや、ラストショットの最後の最後の構図の意味は?、と少し違った見方ができて、「オレ、深読みしてる」と得意気になれて気分がいいです。

 

また何か言いたくなったら、こういうことを書いてみます。

 

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