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映画と、映画以外の全て、の2つについて。twitterは@cathexis_impish

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』アナと雪の次の女王

映画

TBSラジオ『Session-22』メインパーソナリティなどで知られる荻上チキさんの著書『ディズニープリンセスと幸せの法則』で、ディズニー映画におけるヒロイン像の移り変わりについて述べられています。ザックリまとめると、

 

1.『白雪姫』のころの、運命の人が現れるのをじっと待つ受動的なヒロインから、

2.『リトル・マーメイド』のころの、自分から幸せを求めて旅立つ能動的なヒロインを経て、

3.『アナと雪の女王』では、他者と違う自分に悩む心を閉ざすヒロインを、妹が受け入れ、ふたりで過去を乗り越える

 

3番になると、ものすごい鋭角に曲がってきました。女性が女性を救う。王子らしい王子の存在はいない。男は添え物の如き扱いです。でもこれがディズニーの提示する現在のヒロイン像なのです。

 

そして『フォースの覚醒』の主人公は女性です。

『アナ雪』を経由した2015年末のディズニーのヒロイン像がレイなのです。

レイは孤児なので妹はいません。自分で問題を解決し、前に進みます。ヒーローは必要なし。『glee/グリー』ではスー先生は自分自身と結婚しました。そういう時代なのです。

 

 

『アナ雪』同様、『フォースの覚醒』でも王子らしい王子の存在はありません。

レイとフィン王子が出会った時に、レイのピンチにフィンは間に合わず。フィン気絶。レイがピンチを自力で脱出。フィン意識を取り戻して「大丈夫か、怪我はないか」。

80年前の決め台詞も、21世紀のディズニーではジョークになります。

 

レイはファーストオーダーに捕らわれても自力で脱出。ハン・ソロ王子とフィン王子が到着したころにはもぬけの殻。

 

 

画面の構成でもレイはフィンより上に立つように演出されています。

 

ミレニアム・ファルコン号を操縦するのはレイで、フィンは補佐みたいな役割。しかもフィンの操縦席はレイの下の階層。

 

酒場で逃げようとするフィンをレイが説得するとき、レイは階段の上に立っている。

 

極めつけは、レイとフィンの最後のシーン。下にフィン、上にレイ。『眠れる森の美女』の反転!わたしはここが一番ゾクッとしました。

 

もし『ジェダイの帰還』の直後に制作されていたら、

もしディズニーが関わっていなければ、

きっと主人公は男だったでしょう。

 

 

それにしても『アナ雪』のプリンセスふたり、顔はとっても小さいのに目が大きく、口が小さめ。

まるでリトルグレイ。

 

リトルグレイ!?

 

他者と異なる者を受け入れよう??

 

ディズニーがスター・ウォーズの権利を買ったのって、もしかして???

 

 

ディズニープリンセスと幸せの法則 (星海社新書)

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