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スクリーンを横から見てみる

映画と、映画以外の全て、の2つについて。twitterは@cathexis_impish

『イコライザー』マッコールが見る光景は滲んでいるのか

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デンゼル・ワシントンが製作・主演の映画『イコライザー』には雨や水がいたるところに現れてました。

 

マッコールが娼婦のテリーと深夜のダイナーで会う時。

その二人が歩く夜のシーンで。

ラルフィの母が経営する店に行く時。

汚職警官を粛清したあとのバスの車窓に。

マッコールがダイナーで襲われる時。

ホームセンターで強盗が女性の指輪を奪ったあとの犯人の乗る車のタイヤがあげる水しぶき。

娼婦たちの元締めに交渉するためマッコールがレストランに向かう時。

ニコライがテリーの友人マンディを絞殺する時にテーブルに置かれた揺れるグラスの中。

 

などなど。

いたるところに雨や水が現れます。

昔は夜のシーンだと道路が映らないので、水で路面を濡らしてキラキラさせてたそうですが、今はカラーだしビデオだしフィルムも質が良くなってるからしていないので、『イコライザー』ではあえて夜の道路を濡らしているということですね。

 

北米版ポスターのうち1つには雨が降っていますが、日本版はどれも降ってません。ただ日本版ポスターのうち1つで、マンガでいう効果線のような縦の直線がデザインされているものがありますが、それは雨が降っているようにも見えます。

 

舞台となっているボストンの降水量を調べたところ年間を通して月平均100mm。雨がやたらと降っている地域ではないです。

 

悲しい出来事が起こるところで雨を連想させるショットが現れる???

 

 

マッコール自身にも常に水がまとわりついています。

洗面所で手を入念に洗うシーンがあり、

蛇口の水を流しながら腕の傷を治し、

その蛇口から出る水の音を囮にテディたちを手玉に取り、

「雨乞いをするなら泥濘も覚悟しろ」と宣戦布告する。

 

映画の中の最大の敵、ニコライが登場する時は、はっきりと雨が降っています。敵が強くなると雨の描写も強くなるのでしょうか。

マッコールがニコライを倒す時にはスプリンクラーから噴出する水を雨に見立ててるように見えますし。

それでいうと最後のプーシキンには、ニコライ程度の雨は与えられません。シャワーは止められず雨に似た音は続いていますが、彼は洗面台の水を使ったトラップで感電死です。

 

 

明らかに雨や水のイメージが何かを表しているのは間違いないんですが、それが何なのかまだ考えつきません。

マッコールが泣いているんだ。心の描写だ!、なんてこんな洗練された映画を作る人がそんな陳腐なことしませんよね?

でも実はジメっとカビ臭いこと好きだったりして。

雨だけに。

 

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