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スクリーンを横から見てみる

映画と、映画以外の全て、の2つについて。twitterは@cathexis_impish

『ある優しき殺人者の記録』恐怖と笑いは紙一重

僕は怖い映画が苦手なんです。

理由は怖いから。鑑賞中に気絶して映画館の方々にご迷惑をかけるのは避けたいので、ほとんど観ません。でも興味を持ってしまうことももちろんあって、スペイン製の『REC』をDVDを借りたら怖さで気を失ってました。

『ブレアウィッチ・プロジェクト』のことを知らない友人に「これ、本当に行方不明になった人たちの残した映像なんだって」と騙して一緒に観に行き、心底怖がっているのを眺めるのは好きなんですが。

 

なので白石晃士監督の『ある優しき殺人者の記録』は通常であれば観に行かないジャンルなのだけれど、併映作品のほう目当てで行ったら上映していました。

 

POVっていわれる手法の映画ですね。

目が疲れるけど、素人のホームビデオのようにみえるから劇中で起こることが本当のことに見えたり、偶然が運命だと信じちゃったりしますね。

 

最初はやっぱり怖くてずっとドキドキしていたんですが、中盤から後半にかけて、日本人カップルが登場するあたりから様子が変わってきます。笑える方向に進みます。リアリティがあまり感じられなくなります。

 

登場した日本人新婚カップルの芝居が下手だからしょうか?女性は天然の下手だと思われるが、男性はあえて大げさでリタリティからほど遠い演技をしているのではないかという感じです。新婚妻には寝取られ願望があるという取ってつけた設定も笑わせようとしてるでしょうね。実際、隣の席の男性は鼻で笑ってました。

思い出すと、連続殺人犯の冒頭の興奮しているシーケンスの芝居も言葉はわからないけど「この人、下手なんじゃない?」とは感じてました。

 

いくら低予算とはいえ、撮影までには段取りも含めて何度も稽古はしているはず。それでもクサい芝居が本番でも残っているのは、あえて残しているんじゃないかなぁ。時間なかったのかなぁ。

 

芝居だけでなく、日本人カップルが登場する前の、奥の部屋に監禁されている韓国人カップルのシーケンスを始め、いくつかの箇所で不安をあおる低音が強調された効果音をつけているところからもリアリティのある恐怖のフリをしてリアリティから程遠い笑える作品を作ろうとしたのではないかと推測してます。

 

わたしもこの映画と同様、恐怖と不安から入ったが気絶することもなく、最後は笑顔で出られたので良かったです。

 

 

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